2012年8月26日日曜日

「交代囚人制度」:人殺しでも身代わりが立てられるすごい制度

_




ロケットニュース24 2012年8月26日
http://rocketnews24.com/2012/08/26/243094/

【中国】何でもお金で解決!
刑務所に入りたくない金持ちは「金」で代理人をぶち込む

 日本では到底考えられないことなのだが、中国では服役に関して、驚くべき制度が設けられている。
 それは「交代囚人制度」というものだ。
 あまり一般的ではないものなのだが、実際に制度は存在しているという。

 交代囚人、つまり服役を命じられた人物が、お金を払って代理人を雇い、自分の身代わりに刑期に服してもらうというもの。
 中国の富裕層人口は、1パーセントしかいない。
 そのわずかな金持ちが、お金を使って他人を刑務所に入れるのである。
 
 交代囚人の情報は、あまり中国でも表立って報じられることがない。
 というのも、なかば「都市伝説」程度にしかしらない人が多いからだ。
 公になれば、金持ちだけが優遇されているとして、当局や政府に批判が殺到することになるだろう。
 したがって、誰がどの事件の代理人なのかは、明るみにはならない。

 しかし近年はインターネットが普及し、この制度に気付く人が増えている。
 当事者(法を犯した人物)と裁判所に出廷した人物を比較して、異なる点を指摘する中国ネットユーザーも少なくない。

 たとえば公道でドラッグレースをしていた裕福な家庭の20歳の男が、通行人をひき殺す事件が起きた。
 事故を起こした人物と、出廷した「被告人」は明らかに別人。
 中国ネットユーザーはそのことをいち早く指摘していたのだが、結局被告人は禁固3年を命じられて服役することになっている。
 本来であれば、
 交通死亡事故は死刑を宣告されてもおかしくないのだが、

代理人が出廷したことにより、刑期が軽減された可能性があるとのこと。

 別のケースでは、有名病院の院長が交通事故を起こした際に、病院に勤める人物の父親を代理人にしたと噂されている。
 また、交通死亡事故を起こしたバイクレーサーが無免許の人物を8000ドル(約63万円)で雇ったり、摘発された建築解体業者が、刑期一日につき31ドル(約2400円)で従業員を服役させるということもあるそうだ。

 実のところ中国において交代囚人制度の歴史は古く、中国刑法の学者アーネスト・アラバスターは1899年に、その報告を行っている。
 その当時からしばしば利用されている制度だったようである。

 この制度がなくならない背景には、中国の激しい格差がある。
 服役しているだけでお金がもらえるのであれば、請け負う側としては有難いからだ。
 そして、中国の権威者は「効果的である」と捉えている。
 なぜなら犯罪当事者は代理人に支払うお金で、経済的な罰を科せられたことになるからだ。

 とはいえ、罪に対する社会的な処罰感情は消えることなく、また富裕層にのみ認められた特権であることに違いはない。
 これからも「暗黙の了解」として、この制度は生き続けるのだろう。

参照元:ODDITYCENTRAL(英語)
http://www.odditycentral.com/news/chinas-rich-can-hire-body-doubles-to-serve-their-prison-time.html





【国家の品格=ゼロ】



__