2012年10月16日火曜日

中国経済減速で苦しむ若者、就職難や不動産価格など圧力

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●12日、中国経済の減速で若者がさまざまな問題に直面している。写真は北京の若者。



レコードチャイナ 配信日時:2012年10月16日 6時17分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=65480&type=0

中国経済減速で苦しむ若者、就職難や不動産価格など圧力―米メディア

 2012年10月12日、環球時報によると、米公共放送PBSは10日、中国経済の減速で難儀する若者の現状を報じた。

 23歳の林夢涵(リン・モンハン)さんは中国が最も成長した10年間に大きくなった。
 都市が広がり、給与が上がり、新しい生活消耗品が市場に入ってくるのを目の当たりにした。
 この繁栄を分かち合うため、彼女は努力して勉強したが、国内総生産(GDP)が減速の様相を呈するに伴い、変化が起きた。
 未曾有の就職氷河期に直面し、高騰する不動産価格にも辟易(へきえき)している。
 南京大学で金融を学ぶが、大学生というエリートでありながら、大都市で生活していける職にありつけるか依然として不安に思っている。

 中国政府は2012年の経済成長目標を昨年の9.2%より低い7.5%に設定した。
 ブルッキングス研究所が発表した報告書によると、過去数年間で学校を卒業した人数は最多となったが、20~30%が就職できていない。

 ペンシルベニア大学ウォートン・スクールの張(ジャン)教授は、彼が育った時代の中国人は政府が分配した住居と仕事により金銭欲や物欲がなかったが、昨今の若者は5、6年前の卒業生が高額の給与を手にしている状況を見て成長したため、中国経済への期待もさらに大きいと分析した。

 GDP成長率の減速は、若者が低収入と高い不動産という二重苦の下、住宅市場から押し出されることも意味する。
 中国の若者は「住む家は持ち家」と教えられて育ったため、成功という一つの判断基準になるだけでなく、結婚時の最重要条件にもなってしまった。
 ピーターソン国際経済研究所のシニアフェロー、ニコラス・ラーディ氏によると、過去数年間、中国の主要都市の不動産価格は2桁成長を維持している。
 持ち家がある人は得をするが、これから買おうという人には非常に苦しく、その大部分が就職したての若者である。

 給与が生活コストの上昇に追いつかず、一人っ子政策が若者にさらなる圧力をかける。
 張教授は、中国の長期的な貧困により、景気向上が人々をあらゆる手を尽くしてでも豊かにならなければという心理にさせており、これが多くの学生が「金になること」のために理想を捨てることにつながっていると指摘した。




レコードチャイナ 配信日時:2012年10月16日 17時20分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=65417&type=0

<中華ボイス>
製造業の黄金時代去る、温州市60%の企業が倒産の危機―ネットユーザー

 中国の製造業は、労働コストや地価の上昇により成長が低迷している。
 特に輸出に依存したローテクの製造業は存続が困難となっている。
 問題は労働コストや地価だけでなく、2011年8月の米金融情報サイト・ブルームバーグの報道によると、国連の推計では、中国の玩具や電子工場の主力人員である15~24歳の若者は、15年後までに6200万人減少し、2025年には1億6400万人になるという。
 労働力も減少が予測される中で、中国の製造業は産業のモデルチェンジが必要だと指摘されている。

 2012年10月7日、中国のネットユーザーは
 「今朝、私が親しくしている浙江省温州市の靴製造会社の社長が破産し、会社も倒産した。 
 会社を設立してから実に20年余りがたち、会社の年間生産量は5億元(約62億円)の規模があり、資産も1億元(約12億円)を超えていた。
 そんな彼の会社もここ数年は業績が悪く、存続の危機にひんしていた。
 明日には正式に破産申告し、工場や車、家を売って借金を返すという。
 一部の人たちは、温州市の製造業全体の60%の企業が倒産の危機にひんしていると言うが、身近な人間に破産や倒産する人が出ると、あながちこの話も言い過ぎではないと信じてしまう」
と同市製造業の不況について意見を述べた。




レコードチャイナ 配信日時:2012年10月17日 16時1分      
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=65603&type=0

「工場でなんか働きたくない」、
中国の出稼ぎ青年が製造業から遠ざかっている―英紙

 2012年10月14日、英紙フィナンシャル・タイムズは「ベルトコンベアから遠ざかる中国の若者」との記事を掲載した。
 かつては出稼ぎの若者に人気だった製造業の仕事が敬遠され始めているという。環球時報の16日の報道。

 農村からの出稼ぎ女性、李(リー)さん(23)は、同年代の多くの出稼ぎ青年と同様に台湾のEMS大手・フォックスコン(富士康)を生活の糧にしている。
 だが、彼女は生産ラインで働いているわけではない。
 フォックスコンの工場近くで職業紹介所を営んでいる。
 「工場に作業員を紹介する方が、生産ラインでアップルの携帯電話を組み立てるよりよほどマシだ」
と語る。

 中国では李さんのように「工場で働きたくない」と考える若者が増えている。
 電子部品工場の主力だった若い女性は、沿海部の工場で働くことを嫌がり、代わりにサービス業に集中するようになった。
 アルバイト情報サイトが実施した調査によれば、調査対象の1万1000人のうち、90%の女性が「サービス業で働きたい」と答えた。

 華南地区の工場に勤務するカウンセラーの多くは、
 「出稼ぎの第一世代にあたる親世代は、自分の仕事と親の職業である農業を比べたが、その子ども世代である今の若者は消費意識が強く、自身の境遇を富裕層と比べる傾向がある」
と指摘する。

 広東省の玩具工場は人手不足を補うため、これまで60人がかりだった作業を機械化して監視役の2人で済むようにした。
 年末までに従業員を1万2000人から8500人に減らす計画だ。




【国家の品格=ゼロ】


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