2012年10月25日木曜日

漢字の国の深刻事態…PC普及で筆記能力が低下

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サーチナニュース  2012/10/25(木) 16:10
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=1025&f=national_1025_015.shtml

漢字の国の深刻事態…PC普及で筆記能力が低下=中国

  中国のインターネットメディア「西部網」によると、職場組織の責任者など100人を対象に、「重畳(重なる)」、「表率(手本)」など単語10個を書き取ってもらったところ、すべて間違えずに書けた人は14人に過ぎなかった。
 パソコンや携帯電話の普及で手書きの機会が減ったことが原因とみられる。中国新聞社が報じた。

  出題された単語は、それほど特殊なものではない。
 にもかかわらず、全問正解者は1割台だった。
 回答者の多くが
 「いつもパソコンを使っているので、書き方を忘れてしまった」
などと感想を述べたという。

  日本でも同様の現象はあるが、
 いざとなったら「かなで書いておく」
こともできる。
 中国では小学校で、ローマ字表記である「ピンイン」を学ぶが、一般の人の場合、大人になればピンインを書く機会はほとんどなく、記憶もあいまいになる。
 つまり、漢字を書けなければ正しく意思疎通を図ることができない。
 「漢字の国」であるだけに、手書き能力の後退は深刻な事態だ。

  大学生でも「手書きが苦手」という人が増えている。
 かつては当たり前の能力だった、「毛筆が満足に使える」という学生はめっきり減少した。
 そのため、書道の授業を設けた大学もあるという。

  学生らはキーボードを扱えば「猛烈な速度」で文字を打ち込むことができる。
 困るのは手書きで臨まねばならない試験の時だ。
 論述問題には非常に時間がかかる。
 文字を忘れたり、間違えたりすることが極めて多い。
 「きちんと読みやすく書く」ことを指導されてきたはずだが、ちょっと油断すると行がゆがんだりする。
 明らかに、「小学生以下」の書写レベルだ。

  会社づとめをするようになっても同様だ。
 手書きをせねばならない場合にも、まずパソコンや携帯電話を利用する。
 必要な文字を画面に表示しないと、自信がなくて書くことができない。
 「廷」と「延」を区別するには、文字を「書く前に打って」みて、改めてモニタをのぞいてみるしかないという。




【国家の品格=ゼロ】


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