2012年11月11日日曜日

コネ:人治か法治か、難しい問題?

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レコードチャイナ 配信日時:2012年11月11日 6時12分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66304&type=0

コネ入社ばかりが横行する中国、メンツと人情が邪魔する国の発展―中国

 2012年11月10日、ヤフー中国はこのほど、関田剛司氏の記事
 「中国:至る所に“人情”」
を掲載した。
 初出は雑誌「瞭望東方週刊」2012年第38期。

 日本の大企業の幹部になっている友人がいる。
 親戚の子が大学を卒業するので会社に入れてやってもらえないかとお願いした。
 そこまでは無理でも一回ぐらいは面接してくれるかと思っていたが、彼はぴしゃりと断ってきた。

 親友なのになぜ、と怒ったが、冷静になってみると彼に問題はない。
 中国で長年働いたことで私の感覚のほうがおかしくなっていたのだ。
 なにせ私がいる上海の会社ではほとんどの社員がコネで入社しているのだから。

 メンツや人情は中国人のDNAだ。
 だがそれも長きにわたり続けば弊害が目立つようになる。
 中国は改革開放から30年たつが宇宙産業など一部の分野を除いて、まだまだ先進国には及ばない。
 その理由を問うと国有企業の幹部は
 「体制の問題です」
などと回答するがそれだけではないだろう。

 重要な原因の一つして、中国人はメンツや人情を重んじすぎて、本当に優秀な人物を登用できていないことが挙げられる。
 しかもそうした風習を目の当たりにした子どもたちは真面目に努力するのをバカらしいと思うようになる
に違いない。


 経済が発展するときは、人が欲しい。
 それも安定した人が。
 コネはその安定度の最も上位にあるものである。
 中国はまだ成長期にある。
 だからコネになる。
 日本は下降期に入っている。
 だから、どうしても優秀は人材が欲しい。
 日本は就職戦線氷河期にある。
 つまり、就職難で優秀な人材を企業はコネを使わなくても選り好みできるという有利な立場にあるということだ。



【国家の品格=ゼロ】


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