2012年11月23日金曜日

「釘子戸(クギ世帯)」:立ち退き拒否

_


●21日、中国・浙江省温嶺市で「最もハチャメチャな立ち退き拒否住民」が出現したと報じられた。ほぼ完成した幅数十メートルの道路に、まるで中洲のようにポッカリと建物が残っている。


レコードチャイナ 配信日時:2012年11月23日 0時25分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66723&type=0

「最もハチャメチャな立ち退き拒否」がつくりだした奇妙な都市の風景―浙江省温嶺市

 2012年11月21日、中国・浙江省温嶺市で「最もハチャメチャな立ち退き拒否住民」が出現したと報じられた。
 チャイナフォトプレスの報道。

 温嶺市では長距離列車の駅前に大通りを整備するため、周辺の建物に立ち退きを要求したが、いまだ4棟の建物では入居住民の一部がこれを拒否している。
 そして、これらの建物だけを残して道路工事を強行したものだから、トンデモナイ事態になっている。

 ほぼ完成した幅数十メートルの道路。
 その真ん中に、まるで中洲のようにポッカリと建っている4棟の建物。
 中にはまだ生活をしている住民がいる。
 こうした“立ち退き拒否”のケースは中国国内ではたびたびニュースとなる。
 都市開発計画や公共施設、大企業の工場建設によって移転を求められた住民が強固にこれを拒むわけだが、
 その理由は明確。
 立ち退きによって支給される補償金の金額が不満だからである。
 こうした人々は近年、「釘子戸(クギ世帯)」と呼ばれている。





レコードチャイナ 配信日時:2012年11月24日 17時12分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66775&type=0

中国の「最もハチャメチャな立ち退き拒否住民」がトップニュースに、「彼らは幸せ」「勇気ありすぎ」―英国

 2012年11月22日、英紙デイリー・メールは中国浙江省温嶺市の立ち退き拒否住民「釘子戸(クギ世帯)」の話題をトップニュースで取り上げ、現地のネットユーザーがこの話題で盛り上がっている。
 23日付で環球時報(電子版)が伝えた。

 同紙は道路の真ん中にポッカリと残された5階建ての建物に住む温嶺市の釘子戸の写真以外にも、中国各地の釘子戸の写真を掲載。
 これを見たネットユーザーの間で、
 「なんて素晴らしいロケーションなんだ」
 「勇気ありすぎ!」
 「建物を避けてこんな風に道路を作るなんて」
などと大いに盛り上がっている。

 欧米諸国と中国との権利意識の差について言及するユーザーも。
 「欧米ではあり得ない。こんなことをすれば警察にしょっぴかれる」
 「中国の人権保護は英国よりも良いようだ」 
 「自分の家から無理やり追い出されても文句ひとつ言えないわれわれに比べて、彼らは本当に幸せだ」
といった意見が聞かれた。

 一方、一部のユーザーは、 
 「彼らは自分の利益のためにその他大勢の人の利益を犠牲にしており、立ち退くべきだと思う」
との意見を述べ、公共の利益を損ねていると指摘している。




レコードチャイナ 配信日時:2012年11月25日 6時50分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66776&type=0

立ち退き拒否の住人、理由は「800万で建てたのに、補償はたったの340万」―浙江省温嶺市


●22日、「最もハチャメチャな立ち退き拒否」と大々的に報じられた、浙江省温嶺市の道路の真ん中に建っている家屋の持ち主に、立ち退かない理由について聞いてみた。

 2012年11月22日、
 「最もハチャメチャな立ち退き拒否」
と大々的に報じられた家屋の持ち主に、立ち退かない理由について聞いてみた。
 23日付で華西都市報が伝えた。

 話題の家屋は中国浙江省温嶺市大渓鎮下洋張村にある。
 駅前通りの整備計画で立ち退きを拒否したことから、幅数十メートルの道路の真ん中に取り残されたように建っている5階建ての家だ。
 この家屋の持ち主、67歳の羅保根(ルオ・バオゲン)さんに詳しい状況を尋ねた。

 この家に現在住んでいるのは羅さんと奥さんの2人だけ。
 以前は息子と嫁、孫2人の6人で住んでいたという。
 2001年に60万元(約800万円)以上を払って建てた家だ。
 2年前に政府が提示した立ち退きの補償額はわずか26万元(約340万円)。
 立ち退いたとしても新しく家を建てるには到底足りない。
 貧しくて貯金もなく、羅さん夫婦は仕方なくここに住んでいる。
 建物の両側はすでに崩れかけているし、雨が降ったら雨漏りがする。泥棒も心配だ。

 同村の担当者も
 「羅さんの状況は把握している。
 故意に立ち退かないのではなく、補償が少なくて立ち退けないのだ」
と同情的だ。
 大溪鎮政府は22 日、羅さん世帯について、
 「政府職員による度重なる思想工作の結果、立ち退きの補償政策を受け入れることで基本的に合意している」
と発表した。
 しかし、当の羅さんは同日夜、
 「立ち退きに合意などしていないし、引っ越しもしない。
 新しく家を建てるには80万元(約1060万円)以上かかる。
 政府の提示額とは差がありすぎる」
と反論している。





レコードチャイナ 配信日時:2012年12月2日 12時35分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=67028&type=0

ネットで話題の“立ち退き拒否の家”、ついに政府が取り壊しへ―浙江省温嶺市


●30日、中国ネット界で話題になった浙江省温嶺市の「最もハチャメチャな立ち退き拒否の家」。その取り壊しが地元政府の手によってついに始まった。写真は話題の家が取り壊されるところ。

 2012年11月30日、中国・浙江省温嶺市大渓鎮下洋張村の「最もハチャメチャな立ち退き拒否の家」の取り壊しがついに始まった。
 12月1日付で東北新聞網が伝えた。

 道幅数十メートルはある道路の真ん中に、1軒だけポツンと建っている5階建ての家。
 ネット上に写真付きで紹介されたところ、「最もハチャメチャな立ち退き拒否の家」として中国国内で一躍有名になった。
 持ち主の羅保根(ルオ・バオゲン)さんは、
 「01年に60万元(約800万円)以上を払って建てた家だが、地元政府が提示する立ち退きの補償額がわずか26万元(約340万円)しかなく、引っ越したくても引っ越せない状況だ」
と説明していた。

 30日午後6時35分(現地時間)、羅保根さんは親戚と地元政府の職員との3者による話し合いの結果、立ち退き同意書にサインしたという。
 大渓鎮政府宣伝部はこれまで、
 「立ち退きを強行することは絶対にない」
と話していたが、30日の取材では
 「この事案について大渓鎮政府は答えることはできない。
 温嶺市政府に聞いてくれ」
と態度を一変。
 そこで温嶺市の対外宣伝部の蘇黎華(スー・リーホア)主任に電話をすると、
 「まだ話し合いはついていない。
 明日の朝になればはっきりする」
との返事。
 だが、この電話の向こうでは何かを壊している大きな音がしていた。

 羅保根さんは電話で
 「今忙しいんだ。
 ここには人が大勢いる。
 もうすぐ家も取り壊される。
 うるさくて何も聞こえない」
と話した。
 再び羅さんに電話をすると、今度は羅さんの親戚が電話に出て
 「取り壊しが始まった。
 親戚や友人たちが引っ越しの手伝いをしている」
と答える。
 「なぜ急に立ち退きに同意したのか?」
という質問に、この男性は
 「ここ2~3日、連日色んな人が来てわれわれに圧力をかけた。
 補償額には合意した。
 足りない分は親戚や友人に寄付してもらって家を建てるつもりだ」
と語った。

 現在、ネット上には
 「引っ越さないと命がないからだろ?」
 「個人の家すら守れないで、領土なんて守れるか!」
 「あと10年もすれば中国人は遊牧民族になってるぞ」
と怒りのコメントが殺到している。





レコードチャイナ 配信日時:2012年3月19日 14時41分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=59705

天国への階段…立ち退き拒否のお墓が孤立、まるで“別荘”―湖南省



 2012年3月16日、NOWnews(今日新聞網)によると、立ち退きを拒否する世帯は中国語で「釘子戸」というが、このほど中国湖南省で立ち退きを拒否したお墓が陸の孤島のような状態となり、
 「釘子墓」「山の別荘のような墓」
として話題となっている。

このお墓には湖南省益陽市羊舞嶺村の村人・曹さんの両親が眠っている。
 土木作業により周囲はすべて掘り起こされ、高さは2階建てビル程度となっており、墓参りするにはちょっとした山登りをしなければならない。

 工事が行われたのは2010年頃のことだったが、立ち退き先を見つけるお金もないため、このような状態になってしまったと、曹さんの家族は話す。
 その後、曹さん一家は墓参りがあまりに困難なため、実費でコンクリートを使って階段と手すりを設けた。

 現地自治体は、お墓が建っている場所は土地が非常に肥えているため土壌販売され、このような状態になってしまったとしている。
 このお墓の画像がネット上で公開されると、
 「まるで天国への階段のようだ」
 「山の別荘のような墓」
と話題になり、ほんの数日で2万件を超えるアクセス数があったという。



レコードチャイナ 配信日時:2012年10月13日 7時56分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=65451

不動産開発による強制立ち退き、社会不満拡大の最大要因に―中国



 2012年10月11日、国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、中国では地方政府が不動産開発を理由に暴力的な住民強制立ち退きを進めており、社会不満拡大の最大要因になっていると批判した。
 英BBC中国語サイトが伝えた。

 アムネスティは、
 巨額の債務を抱える地方政府と不動産開発業者が住民を強制的に立ち退かせて用地を接収・売却し、(中央政府が指示する)経済目標の達成、債務削減にあてている
と批判した。

 さらに、強制立ち退きに対する抗議で住民が焼身自殺を図った事件が09~11年に41件起き、前の10年の4倍に急増したと説明。
 うち9件で死者が出るなど事態は深刻化していると非難した。

 また、立ち退きに際しては水道や電気を一方的に止めたり、住民を殴るなどの暴力行為が後を絶たず、一部では誘拐や暗殺なども起きていると指摘。
 中国政府に対し、国際ルールに則った関連新法を制定し、強制立ち退きの中止と住民への補償を進めるよう求めた。



レコードチャイナ 配信日時:2012年5月19日 18時12分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=61391

中国社会の不安定を招く土地強制収容問題、解決は程遠い―香港紙

 2012年5月16日、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストによると、土地の強制収容に関する集団暴力事件が多発するなど、中国では土地の問題が社会の不安定を招く大きな要素となっている。
 17日付で環球時報が伝えた。

 土地使用権の譲渡は中国経済発展の重要な推進力の1つだが、政府高官の腐敗の温床でもある。
 また、地方政府は財政収入を土地使用権の売却に依存し、不動産開発業者は金もうけのチャンスを狙っているため、土地使用権所有者の権利は深刻な危険にさらされている。

 土地をめぐる事件は全国各地で多発している。
 広東省烏坎村では昨年9月から12月にかけて、村民が村幹部の土地に関連する腐敗に怒り、激しい抗議行動を展開し、大きな注目を集めた。
 また、雲南省巧家県では今月、土地の強制収容に関連するとみられる爆破事件が発生し、村民4人が死亡、16人が負傷している。

 一方、中央政府はここ最近、強制立ち退きの停止と適切な補償を保証すべきとの内容の複数の規定を公布してきた。
 また、温家宝(ウエン・ジアバオ)首相は土地管理法の改正を急ぐよう発言している。

 中国の土地問題は社会の不安定を引き起こす大きな要素の1つであり、多くの集団事件発生の原因が土地と関係している。
 こうした問題の解決方法は、地方政府の土地使用権売却による収入への依存度を低下させ、農民に土地の所有権を与えることだ。
 これを実施する前には、中央政府が土地問題の解決に当たる際に、利益集団との壮絶な闘いに直面するだろう。




【国家の品格=ゼロ】


_