2012年11月29日木曜日

「四縦四横」の高速鉄道網、ほぼ完成

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●25日午前7時50分(日本時間:8時50分)、高速鉄道CRH380A型列車が北京市西駅を出発した。高速鉄道の主要幹線が今年続々開通したことで、中国の「四縦四横」高速鉄道網がほぼ完成した。写真は鄭武高速鉄道。


レコードチャイナ 配信日時:2012年11月28日 22時17分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=66886&type=0

「四縦四横」の高速鉄道網、ほぼ完成―中国

 2012年11月25日午前7時50分(日本時間:8時50分)、高速鉄道CRH380A型列車が北京市西駅を出発した。
 京広(北京・広州)高速鉄道の北京・鄭州間で試運転がスタートしたのだ。
 京広高速鉄道は1カ月後、全線開通する見込み。
 高速鉄道の主要幹線が今年続々開通したことで、中国の「四縦四横」高速鉄道網がほぼ完成した。
 人民日報が伝えた。

■京広高速鉄道、北京・広州間を8時間で結ぶ

 全長約2200kmに及ぶ京広高速鉄道は、中国大陸を南北に貫く縦の旅客輸送大動脈だ。
 同高速鉄道の武漢・広州間が2009年12月に、鄭州・武漢間が2012年9月にそれぞれ開通し、残るは北京・鄭州間のみだった。
 全線開通後、北京・広州間の所要時間は約8時間に短縮される。
 
 高速鉄道の一部主要幹線や接続線が、今年に入り続々と開通し運行を開始。
 中国政府の「四縦四横」高速鉄道政策はほぼ形が整った。
 鄭武(鄭州・武漢)高速鉄道は今年の国慶節(建国記念日)連休前に開通、京広高速鉄道と鄭西(鄭州・西安)高速鉄道がつながった。
 また、合蚌(合肥・蚌埠)高速鉄道が 10月に開通し、京広、京滬(北京・上海)、滬漢(上海・武漢)の高速鉄道主要幹線3本が接続した。
 さらに、12月1日には、寒さの厳しい東北3省を貫く初の高速鉄道・哈大(ハルビン・大連)高速鉄道が開業する。

 鉄道部によると、厳寒地域に新規建設された長距離高速鉄道としては世界初となる哈大高速鉄道は、開業前の各種準備作業が現在進行中だという。
 同高速鉄道の全長は921km、設計最高時速350km、遼寧、吉林、黒竜江3省を縦に貫き、23駅が設置される。
 中国政府の「四縦四横」高速鉄道政策のなかでも重要な「一縦」となる哈大高速鉄道は、現有の秦瀋(秦皇島・瀋陽)旅客輸送専用線および京秦(北京・秦皇島)鉄道とつながり、すでに開通している京滬高速鉄道や間もなく開通する京広高速鉄道との接続が実現する。

■哈大高速鉄道 東北三省と他地域間の時空距離を大幅に縮小

 このほど、哈大高速鉄道を走る試験運行車両が最高時速385kmを記録した。
 しかし、哈大高速鉄道が世界で初めて厳寒地域に新規建設された長距離高速鉄道であることや厳寒地域での高速鉄道運営管理経験を今後蓄積していくことを考慮し、また、同高速鉄道運行の安全性により多くの余裕を持たせるため、特に冬の運行安全確保を図る目的で、鉄道部門は開業時、「冬季」と「夏季」の2種の列車運行ダイヤを実施する計画という。
 冬には時速200km、夏には時速300kmで走行する2パターンの速度別で列車を走行させる。
 また、速度別の運賃も設定される。

 鉄道部科学技術司の周黎(ジョウ・リー)司長は哈大高速鉄道に関し、
 「哈大高速鉄道の竣工開通は、中国が厳寒地域における高速鉄道の建設技術を完全に掌握したことを意味する。
 同高速鉄道沿線では、冬場は最低気温が零下40℃まで下がり、積雪は最高30cm、沿線の最大土壌凍結深は205cmに達する。
 厳寒地域の特殊な環境に対応するため、鉄道部は22項目の科学研究テーマを選定し、新技術の開発作業を系統的に展開。
 路床の凍結・膨脹を防止するという技術的難題を突破した。
 また、低温下での走行という環境に適応可能な車両を開発し、牽引、電力供給、通信信号など各設備の低温適応技術を掌握。
 これにより厳寒地域における一連の高速鉄道技術を確立した。
 関連技術は全て、検証実験・試運転テストにパスした。
 これらの試験結果から、哈大高速鉄道の技術は信頼に足るものであることが証明された」
と述べた。

 哈大高速鉄道の開通・運行開始は、東北3省の人・モノ・情報の流れの急速なスピードアップを促し、東北3省とそれ以外の地域との時間的・空間的な距離を大幅に縮小。
 東北地方の旧工業基地の振興にとって重要な作用を果たすと見られる。
 大まかな推計によると、同高速鉄道の開通により、瀋大(瀋陽・大連)線の年間貨物輸送能力は1150万トン、京哈(北京・ハルビン)線瀋陽・ハルビン区間の年間貨物輸送能力は1000万トン増加することが見込まれ、現在の哈大鉄道の輸送能力不足を大幅に緩和することが可能となる。

 このほか、中国中・長期鉄道網計画によると、「四縦四横」旅客輸送専用線は、各大都市間をつなぐ高速ネットワークとなる。

四縦
1)北京・上海旅客輸送専用線:北京市・天津市と長江デルタ地域東部沿海の経済発達地域を結ぶ
2)北京・武漢・広州・深セン旅客輸送専用線:華北地域と華南地域を結ぶ
3)北京・瀋陽・ハルビン(大連)旅客輸送専用線:東北3省とその他の地域を結ぶ
4)上海・杭州・寧波・福州・深セン旅客輸送専用線:長江・珠江デルタ地域と東南部沿海地域を結ぶ

四横
1)徐州・鄭州・蘭州旅客輸送専用線:西北地域と華東地域を結ぶ
2)杭州・南昌・長沙・貴陽・昆明旅客輸送専用線:南西・華中地域と華東地域を結ぶ
3)青島・石家荘・太原旅客輸送専用線:華北地域と華東地域を結ぶ
4)南京・武漢・重慶・成都旅客輸送専用線:南西地域と華東地域を結ぶ

(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/内山)




NHKニュース 12月1日 19時5分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121201/k10013891041000.html

中国高速鉄道 新路線が営業開始

 中国・東北部で、900キロ余りの区間を最高時速300キロで結ぶ、新たな高速鉄道の営業運転が始まりました。
 中国政府は、去年、東部で起きた高速鉄道どうしの衝突事故のあと、一時中断していた高速鉄道の建設を再び積極的に進める姿勢を示しています。

 1日に営業運転を始めたのは、中国東北部、遼寧省の大連から黒竜江省のハルビンまで、南北におよそ920キロの区間を結ぶ高速鉄道です。
 列車は最高時速300キロで運行され、これまでの列車では9時間余りかかった所要時間が、最短でおよそ3分の1に短縮されたということです。
 中国政府は去年7月、東部の浙江省で高速鉄道どうしが衝突し、40人が死亡した事故のあと、一時高速鉄道の建設を中断していました。

 しかし、今年に入ってから再び積極的に進める姿勢を示していて、近く北京と南部、広東省の広州の間のおよそ2200キロを結ぶ路線も全線がつながる予定です。
 背景には高速鉄道の建設で地域間の経済格差の解消や減速する景気の下支えをはかるねらいがあるとみられていますが、インターネット上では高速鉄道の安全性を不安視する声も少なくありません。
 中国政府は、こうした声に配慮してか、1日、営業運転を始めた東北部の路線は、氷点下40度前後に達する冬の間最高時速を200キロに落として運行するなどとして安全性を強調しています。





レコードチャイナ 配信日時:2012年12月2日 15時41分 
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=67033&type=0

ハルビン―大連の高速鉄道が開業、世界初の寒冷地高速鉄道―中国

 2012年12月1日、中国東北部の黒竜江省ハルビンと遼寧省大連を結ぶ高速鉄道が開業した。
 チャイナフォトプレスが伝えた。

 中国版新幹線といわれる同高速鉄道の総営業距離は921キロ、設計最高時速は350キロ。
 遼寧省、吉林省、黒竜江省の3省23駅を貫く。
 これによりハルビン―大連間が最速約3時間半で結ばれることとなった。
 07年から施工し昨年に開業予定だったが、温州の鉄道事故などの影響で開業が遅れていた。

 冬季には気温が零下40度まで下がる寒冷地を走ることから、12~3月まで最高時速は200キロに抑えられる。




【国家の品格=ゼロ】


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