2012年12月30日日曜日

中国の高齢化社会、将来日本よりも深刻に

_


●28日、中国は今後20年から30年の間に深刻な高齢化社会に突入し、その高齢化の程度は現在世界一の日本よりもさらに深刻な状況になるという。写真は公園で体を鍛える海南省の高齢者。



レコードチャイナ 配信日時:2012年12月30日 6時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=68005&type=0

中国の高齢化社会、将来日本よりも深刻に―日本華字紙

 2012年12月28日、日本華字紙・中文導報によると、中国の高齢化社会は今後、世界トップレベルの日本よりもさらに深刻な状況に陥るとみられる。

 北京大学国家発展研究院客員研究員で米スタンフォード大学経済学博士の梁建章(リアン・ジエンジャン)氏は、
 「中国の人口構造は今後20年から30年の間に深刻な高齢化社会に突入する。
 その高齢化レベルは現在世界一の日本よりもさらに進む」
と指摘した。

 人口高齢化は社会問題だけではなく、経済問題でもある。
 高齢化の影響を受けた日本経済は、高度成長のレールから外れてしまった
 日本企業トップの高齢化は普遍的現象だが、梁氏は
 「事態はわれわれの想像以上に深刻だ」
と指摘。
 70年代では日本企業の経営者の31.8%が35歳以下だったが、90年代になるとそれがわずか16.4%に減少している。

 しかし、出生率が1.5ポイント以下になった中国は
 「今後20年で日本と同じような状況に陥る」
と梁氏。
 「50年代から80年代にかけて、日本は世界で最も力のある経済体だった。
 しかし90年代以降は人口の高齢化が進み、日本企業の創造性は突然影をひそめた。
 日本経済低迷の根本的な原因は、企業の技術革新や起業能力が消失したことにあり、それは日本企業と日本社会の高齢化と密接な関係がある」
と主張した。

 梁氏はさらに
 「大多数の国では子供の出産は自由であり、高齢化や少子化のスピードは比較的緩やかだ。
 しかし出生率の極めて低い国は高齢化は速い」
として、中国の今後に強い不安を示した。



レコードチャイナ 配信日時:2013年3月21日 6時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=70453&type=0

高齢化のスピードが早過ぎる!
高齢化社会への準備が不十分―中国

 2013年3月17日、シンガポールの華字紙・聯合早報は、中国では高齢化の進展が早過ぎて、高齢者を迎え入れるための十分な社会体制がまだできていないと伝えた。

 中国では今年、60歳以上の高齢者の人口が2億人を突破する見込み。
 巨大なシルバー市場の誕生に大きな期待が集まるものの、高齢者を迎え入れるための社会体制はまだ十分に整っていない。

 ある調査によると、若者は親の扶養問題に関して
 「面倒はみたいと思っているものの、仕事に対するストレスが大き過ぎて思うようにならない」
と感じ、回答者の約8割が政府によるより大きな援助を期待している。

 専門家は
 「中国政府は一定の努力をしているが、重視の度合いがまだ不足している」
とし、その原因として、
1].欧米諸国が高齢化社会に達するまでに要する期間は一般に50~60年、遅い場合は70年の場合もある。
 しかし、中国は約20年という極めて短い期間で高齢化社会を迎える。
2].75歳以上の後期高齢者が特に多い。
3].中国経済はまだ十分発展しておらず、現段階では高齢化のニーズを十分満たすことができない
―などを挙げている。

4].さらに、養老機構や高齢者に対するサービスの体制が十分に整っていないことを挙げる。
 中国の都市部には現在、養老機構4万1800カ所が存在し、ベッド365万床があるものの、これは高齢者50人に対しベッド1床の割合にしか達していない。
 また、高齢者に対するサービス面でも大きく遅れている。
 中国には現在、自分の身の回りのことを処理する能力に欠ける高齢者が約3300万人存在している。
 仮に、3人に1人の割合で介護サービス要員を配備すると、1000万人以上の要員が必要となるが、実際には介護サービス要員は100万人にも満たず、専門レベルもかなり低い。

 さらに、人々の介護サービスに対する消費意識の問題や、一部の高級養老機構にのみ人気が集まる養老機構の構成上の問題なども指摘されている。





【国家の品格=ゼロ】


_