2012年12月2日日曜日

「中国にあるのはパクリとコピーだけ」は誤り:様々な手段で米国から学んでいる

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●11月28日、CNNは「中国に対するわれわれの見方の誤りはどこにあるか」と題した記事を掲載し、イノベーション分野で中国は米国に追い付けないという認識の誤りを指摘した。写真は南京で販売されているGPS製品。



レコードチャイナ 配信日時:2012年12月2日 7時15分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=67005&type=0

「中国にあるのはパクリとコピーだけ」は誤り―米メディア

 2012年11月28日、米CNN(電子版)は
 「中国に対するわれわれの見方の誤りはどこにあるか」
と題した記事を掲載し、イノベーション(技術革新)分野で中国は米国に追い付けないという認識の誤りを指摘した。
 30日付で環球時報が伝えた。

 中国がイノベーション分野で米国との距離を縮められないという考え方は幼稚である。
 不幸なことに米国には
 「中国はコピーするだけであり、イノベーション分野では一貫して米国に敗れ続けるだろう」
という感覚が普遍的に存在している。
 こうした考えの誤った根拠とその反論には次のようなものが挙げられる。

1.「中国にイノベーションはなく、あるのはパクリとコピーだけ」。
 米国が旧世界の発明の模倣から発展したように、実際には大多数のイノベーションもコピーすることから始まっている。
 しかも、現在の中国の多くの“パクリ”は、米国の同業界のコピーレベルをすでに超越している。

2.「中国のイノベーションは真のイノベーションではない」。
 本来のイノベーションは下から上へと起こるもので、中国のように政府や上層部がリードするものではないとの考えがある。
 しかし、インターネットの起源が米政府が予算支援をした国防総省高等研究計画局の研究プロジェクトにあると言われていることを考えてみてほしい。

3.「中国では知的財産権の保護が不十分なため、イノベーションを奨励できない」。
 中国の知的財産権保護の弱さは、オープンな創造環境を生みやすくするとも考えられる。
 もちろん、知的財産権の使用とその保護の間にはバランスが必要ではあるが。

4.「中国のブランドやソフトパワーの影響力は海外で弱く、時代遅れである」。
 実際には、中国の影響力の上昇速度は、世界で最も発展のスピードが速い地域において、米国よりもかなり勝っている。
 経済のグローバル化が進んだ現在の環境下で、こうした市場に目を向ければ、米国ブランドと同等かそれ以上のチャンスをつかむ可能性が高い。

5.「暗記を中心とした詰め込み型の中国の教育からはイノベーションは生まれにくい」。
 イノベーションは、想像性に富み、批判精神を持った環境の中で生まれ、発展するとの考え方がある。
 しかし、米国の教育制度にも多くの欠陥が存在しているのが実情である。

 当然のことながら、中国がイノベーションを生むためには、さらに多くの努力が必要となるが、
 中国は現在、様々なルートを通じて米国から学んでいるところだ。
 忘れてならないのは、米国はGPSシステムを開発したが、人類に初めてコンパスを提供した国は中国だということである。




レコードチャイナ 配信日時:2012年12月3日 6時3分 
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=67023&type=0

中国進出のメリットとデメリット、高級ブランドが直面する「中国式の気まずさ」―中国紙

 2012年12月1日、羊城晩報は記事
 「“中国式の気まずさ”に直面したブランド品」
を掲載した。

 シャトー・ラフィット・ロートシルトといえば、いわずと知れたボルドーワインの名ブランド。
 中国でも高級ワインの代表格としてよく知られている。
 それだけに中国ならではの不思議な笑い話もある。
 シャトー・ラフィット・ロートシルトは年間20万本程度しか生産されないが、中国には数千万本が流通しているのだとか。
 つまりほとんどがニセモノだという。

 さらに世界的な高級ブランドは一度中国に進出すると、いろんな「中国式の気まずさ」に直面することになる。
 例えばBMWといえば
 「事故を起こしたのに謝らない女子大生」
 「BMWを牛車に変えた広州美女」
といった負のニュースをすぐに思いつく。
 エルメスは大金持ちに囲われた成金愛人女性たちのエピソードとセットになって覚えてしまった。

 今や世界的な市場となった中国。
 世界中の高級ブランドが中国市場への進出を目指しているが、その一方でこうしたひどい目に遭う可能性を恐れてもいるという。





レコードチャイナ 配信日時:2012年12月18日 19時12分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=67591&type=0

無意味な特許申請の横行が中国をダメにする―ドイツ紙

 2012年12月17日、環球時報によると、独紙フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥングは15日、中国で特許申請される発明の多くが
 「全く無意味で価値のない」ものばかり
だと伝えた。

 中国では車の後部座席にブレーキ装置をつければ、これを特許申請できるだけでなく、国家の奨励も得られる。
 テイラー・ウェッシング国際法律事務所の知的財産権専門のトーマス・パトリック弁護士は
 「中国の特許申請は全く意味のないものか、あるいは発明の価値もないものが数多くある」
と指摘する。
 発明能力があるということを誇示するために、中国企業は特許件数にこだわり、特許の中身には全くこだわらない。
 数さえあればいいのだ。

 2011年、中国は初めて世界における特許申請件数の最多国となった。
 2008年に中国政府が打ち出した「国家知的財産権戦略」によると、 2020年までに毎年200万件の特許登録を目指すという。
 その根底には
 「中国はもはや『世界の工場』ではなく、『パクリ王国』でもない」
という主張がある。

 ドイツ経済アジア・太平洋委員会のブレッドミュラー報道官は
 「企業の特許申請には質が必要。
 数が多いことが中国の開発能力の証明にはならない」
と指摘。
 さらに、あまりにも膨大な数の特許申請が原因で、外国企業の中国進出が困難になったと話す。
 各企業は高額な報酬で顧問弁護士を雇い、自社製品が中国の知的財産権や商標に引っかからないかをチェックしてもらわねばならない。
 あるEU職員は
 「われわれはすでに業界から膨大な量の訴えを受け取っている」
と話し、その訴えの90%が中国の違法コピーに関するものだったと明かした。




【国家の品格=ゼロ】


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