2013年1月26日土曜日

「完食キャンペーン」の呼びかけ:中国は日本人の節約意識を学ぶべき




●4日、華字紙・日本新華僑報の蒋豊編集長はブログに「日本人の節約意識を中国は学ぶべき」と題した記事を掲載した。写真は節約を呼びかける河南省のレストラン。



レコードチャイナ 配信日時:2013年1月26日 17時46分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=68856&type=0

完食キャンペーン」の呼びかけ、ネットで大反響―中国

 2013年1月25日、皆さんは食事の時、皿の上の料理を残さず食べているだろうか?
 ネットユーザーが呼びかけた「完食キャンペーン」がネット上で大反響を呼び、きれいに食べつくした自分のお皿の写真を公開することが、ネットユーザーの間で新しい流行となっている。
 人民日報が伝えた。

 一部のネットユーザーが1月中旬、
 「食べ物を大切にし、食べ残さないよう心掛けよう」
と中国版ツイッター「微博(ミニブログ)」で呼びかけた。
 その後、「微博」で無駄な食べ残しをやめる「完食キャンペーン」が誕生した。
 運動の具体的内容は、まずは自分からスタート、
 きれいに食べつくした自分のお皿の写真をネット上に公開し、
 「食べ物を無駄にしない」を仲間との合言葉とし、
 「節約の達人」を目指して競い合い、
 「舌の上の贅沢」をきっぱり拒絶する、
というものだ。

  「完食キャンペーン」は提唱者が「微博」に投稿したことに端を発し、速やかにネットユーザーの間から反響が巻き起こった。
 人民日報の微博は22 日、この「完食キャンペーン」への参加を宣言、ネットユーザーに「食べ物の無駄使いをなくし、大事にしよう。
 今日から食事を残さず、余った料理を持ち帰る習慣もストップしよう。
 まず自分から始めよう」と呼びかけた。
 さらに、新華網や光明網などのネットメディアや有名人も関心を寄せ、転載したことで、「完食キャンペーン」は一気に盛り上がった。

 「完食キャンペーン」は現在までに「微博」で約5000万回転送された。
 活動者は北京で宣伝ビラ6万枚を配り、飲食店に計5000枚のポスターを掲示した。
 北京以外にも、フフホトなどの都市が活動に参加している。
 ボランティアスタッフは「宣伝ビラやポスターをもっと送って欲しい」と希望するホテルや飲食店からの電話への対応に追われている。
 (提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/TF)



レコードチャイナ 配信日時:2013年2月5日 21時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69161&type=0

<在日中国人のブログ>中国は日本人の節約意識を学ぶべき

 2013年2月4日、華字紙・日本新華僑報の蒋豊(ジアン・フォン)編集長はブログに
 「日本人の節約意識を中国は学ぶべき」
と題した記事を掲載した。以下はその概要。

 中国の国内総生産(GDP)はすでに日本を抜いて世界2位となったが、節約では日本に遠く及ばないのが現状。
 中国はまさに「浪費大国」だ。
 役人たちが1年間に飲み食いする額は、控えめに見積もっても年間3000億元(約4兆5000億円)。
 彼らが参加する宴会では料理の半分が食べずに捨てられている。
 その一方で、中国は世界2位の米と麦の輸入国となり、1億4800万人もの貧困人口を抱えている。
 つまり、中国は極度の浪費国家であると同時に、資源欠乏国なのだ。

 中国が上から下まで浪費まみれであるのに対し、日本は非常に節約を重視する国だ。
 日本のエネルギー利用効率は先進国の平均値の2倍もある。
 一部の中国人がようやく「食べ残しゼロ」を意識するようにはなったが、
 日本人の「残さずきれいに食べる」という姿勢はすでに習慣であり、共通認識でもある。
 日本人にとって浪費は恥ずべきことなのだ。

 日本は島国であり、ほとんどの資源を海外から輸入している。
 節約が日本国民の間に定着しているのは少ない資源を無駄にしないという意識の表れだ
 節約は日本企業の核心的競争力になっている。
 日本車が米市場を席巻した理由はその燃費の良さだった。

 日本人は子供の頃から節約を学ぶ。
 家庭でも学校でも、子供たちは「出された料理を食べ残してはいけない」と教わる。
 また、日本のメディアも節約を積極的に呼びかけ、社会的責任を果たしている。

 最も中国が学ぶべきことは、日本政府と企業のトップが節約運動のなかで指導的立場にある点だ。
 中国で最も浪費三昧の飲み食いをしているのは「お偉いさん」たち。
 国民の税金を使っているから、痛くもかゆくもないのだ。
 日本のすべての公的部門で公費の濫用はないとはいえないが、政府予算の公開は透明で、中国より優れた監査機能があるため、不正は摘発されやすい。
 昔のことわざにあるように、節約倹約は往々にして成功し、豪奢贅沢は失敗する。
 ここはひとつ、日本の節約意識を学んではみてはどうだろうか?

●蒋豊(ジアン・フォン)
25年以上にわたってメディアの仕事に携わる。1999年創刊で年間発行部数324万部を誇る日本の中国語紙・日本新華僑報編集長。

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。





【国家の品格=ゼロ】


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