●30日、中国でこのところ深刻な社会問題となっている大気汚染が、想像外のとんでもない事態を引き起こした。なんと、空気中に浮遊する帯電微粒子が列車の電気系統に故障を引き起こしたのだという。写真は2013年1月14日、河南省許昌市を通過する高速鉄道の京広線。
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レコードチャイナ 配信日時:2013年2月2日 9時17分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69057&type=0
大気汚染で列車が故障?
前代未聞の運行停止事故に大ブーイングの嵐―中国版ツイッター
2013年1月30日、中国でこのところ深刻な社会問題となっている大気汚染が、想像外のとんでもない事態を引き起こした。
なんと、立ち込める
濃霧の中に浮遊する帯電微粒子が列車の電気系統に故障を引き起こし、
1時間あまりも運行停止になったのだという。
事故は、中国が国威の象徴として敷設を推し進めている高速鉄道で発生した。
昨年12月に全線開通したばかりの北京市と広東省広州市を結ぶ京広線が、河南省信陽市を走行している際、前出のような理由で運行停止に。
京広線初の運行停止事故はその後、上下14本で遅れを出し、中国鉄道部も「濃霧が事故原因」と認めるに至った。
乗客の証言では、事故の前に窓外で「閃光が見えた」としている者もいる。
大気汚染が運行中の列車を停めてしまうなど、思いもよらない事態は、この数日後に始まる旧正月の帰省ラッシュにも影響を及ぼすかもしれない。
このニュースが国営テレビの中央電視台(CCTV)によって報道されると、“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイトではこれに関連する投稿が殺到した。
政府が高揚気味にうたっていた高速鉄道のすばらしさを揶揄する声、環境汚染への不安の声が入り混じっている。
以下はその具体的な投稿内容。
●.「高速鉄道、脆弱過ぎ。
技術面だってまだまだじゃん!」
●.「高速鉄道って見かけ倒しで中身はぜんぜんダメだな!」
●.「ついこの前、高速鉄道は飛行機と違い、霧の影響は受けないって言われてなかったっけ?」
●.「高速鉄道を設計している時にはその性能のすばらしさを吹聴して、外国製の車両よりどれだけ優れているかとアピールしていたけど、ふたを開ければ雷があってもダメ、霧があってもダメってどういうことよ?」
●.「でもさ、これって普通列車では起こらない事故なの?」
●.「海外でこんなにひどい大気汚染の話って聞いたことないよ。
鉄道業界でも研究が進んでいるのかもしれないけど、解決策が見つからないのかもね」
●.「大気汚染、いろいろな業界に影響しているね。
ほんとヒドイや、環境保護は1人1人が心がけていかないと」
●.「排出削減、本気で取り組まないとだな」
●.「発電所を改造し、原発を増設し、排気基準を厳格化すべし」
●.「経済発展の代償は本当に深刻だな!
環境保護を先延ばしにしていると救いようがなくなるぞ!」
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レコードチャイナ 配信日時:2013年2月1日 14時23分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69042&type=0
「大気汚染は石油企業にも責任、しかし…」
国営三大石油大手会長の発言に反感―本日の中国TOPニュース
2013年1月31日、中国で首都の北京市など北部を中心に先月から続いている深刻な大気汚染について、三大国営石油企業の会長が
「製油企業にも直接的責任の一端がある」
と認めた。中国国営・新華社通信の報道。
中国石油化工グループの溥成玉(フー・チョンユー)会長の“責任”発言が大きく注目されている。
しかしながら一方で、
「製油企業が基準値を満たしていないのではなく、国家基準が甘いということだ。
中国でユーロV(欧州連合の自動車排出ガス規制、数字が大きいほど厳しい)を採用しているのは北京だけ。
その他の地方ではユーロIIIが採用されており、公的基準を引き上げなければ他もついてこない」
と発言している。
これが報道されると、記事のコメント欄には非難が殺到。
経済利益を優先した結果、責任を政府に押し付けるかのような発言内容に、多くの一般市民は反感を募らせているようだ。
「国家経済の命運を握り、それによって世界の百強企業にまで上り詰めた国営石油企業。
石油価格だって彼らの言うままに操られていたじゃないか」
「これでまた政府から莫大な“設備改造費”をかすめ取るつもりか。
責任転嫁だけでは飽き足らず、これを金もうけの手段にしようとは!」
「早く民間企業や外資企業を参入させろ。
廉価でクリーンなガソリンはいつになったら市民の手に届くんだ」
「これってつまり、まもなくガソリン価格が値上げしますっていう前振りじゃないの?」
「こういう石油企業幹部の家族って、みんな海外に移住済みらしいよ。
だから、国内の環境汚染なんて関係なく、金もうけに専念できるってわけ」
※<本日の中国TOPニュース>では、中国の大手主要ポータルサイトによるニュースアクセスランキングから、注目の一記事をピックアップする。本記事は2013年1月31日付の中国大手ポータルサイト・新浪(Sina)のランキング10位の記事。
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【国家の品格=ゼロ】
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