2013年2月14日木曜日

「調和ある社会」と「和諧社会(中国風調和ある社会)」

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サーチナニュース 2013/02/13(水) 17:26
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0213&f=national_0213_040.shtml

久しぶりの日本、人々はやはり秩序重んじていた=中国版ツイッター

  中国の電子商務網8848の代表取締役を務めるなど、eコマースの分野で大きな実績残した薛蛮子氏は12日、「何年ぶりかで来た」として、日本の印象を “つぶやいた”。
 日本の知人は
 「日本経済は20年でめちゃくちゃになった」
と言っているが、高級ホテルには客が多く入っており、なによりも、人々は必要に応じてきちんと行列するなど、紀律と秩序を重んじる日本人に変化はなかったと紹介した。

  薛氏は、東京駅の新幹線ホームで行列する人々の写真も掲載。
 中国では
 「紀律を引き締めれば、革命が勝利しないことはない」
などと言うが、紀律を守るという点で
 「欧州ではドイツが最もしっかりしており、アジアでは日本が第一だ」
と評価した。

  寄せられたコメントの多くが、紀律と秩序を重んじる日本人を評価した。
 「学習に値する」、
 「もしかしたら、中国人が日本人と同じように自ら規則を守るようになれば、その時こそ、中国が真に飛躍する時かもしれないな」
などといった意見が寄せられた。

  「きちんと行列する点で、日本は中国よりずっとよいのは絶対に間違いないことだ」
と論じた上で、
 「文化大革命の時代には、(中国でも)行列する習慣があったけど。
 だれか、(行列の習慣が)どうして消えていってしまったのか、研究してくれないか?」
との書き込みがある。

  中国では、電車やバスに乗り込む際などに「われ先に突撃」という現象が発生する場合が多い。
 中国人自身も問題視する人が多いが、「大陸部だけの話はない」と指摘したユーザーもいる。
 「シンガポールも香港も、その他の華人社会も日本にははるかに及ばない。
 秩序と紀律は日本人の骨髄に深く浸透してる。
 日本の社会こそ、調和ある社会だ」
と主張した。

  中国では胡錦濤政権下で「和諧社会(調和ある社会)」というスローガンが強調された。
 格差問題や環境汚染などがきっかけで 「人と人との調和」、「人と自然の調和」を構築するとの主張で、それまでの経済発展最優先の考えを修正するものでもあった。

  しかし、さほど大きな成果を挙げることはできず、また、インターネットの書き込みを削除する際に
 「社会の和諧(調和)のため」などの説明がなされたため、
 発言を封じられることを「和諧されてしまう」などと皮肉る言い方も流行した。
 「和諧」に言及したユーザーも、中国社会が「調和」とはほど遠い状態にあるとの認識を持つと考えてよい。




レコードチャイナ 配信日時:2013年2月14日 15時11分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69417&type=0

<中国人が見た日本>
日本にはなぜ、相手を罵倒する言葉がこれほど少ないのか?

 2013年2月13日、中国・広東第二師範学院で教壇に立つ許錫良(シュー・シーリャン)氏が個人ブログに、
 「日本にはなぜ、相手を罵倒する言葉がこれほど少ないのか?」
と題した記事を掲載した。以下はその要約。

 友人のお子さんが、日本の名門大学で社会学と言語学を学んでいる。
 休暇を利用して帰国していた時に会ったので、日本語の習得具合について聞いてみた。
 彼は少し躊躇(ちゅうちょ)した後、笑っただけで何も話さなかった。

 何がおかしいのか尋ねると、
 「日本語で罵ってみようかと思ったんだけど、思いつかなくて」
と話し、
 「日本語で罵倒語といえば “バカ”くらいしか思いつかなくて。
 中国の抗日戦争映画でも必ず聞かれる言葉で、今さら面白くもないので」
と答えた。
 「八格(訳者注:発音がバカに近い)」
という言葉はなるほど、多くの中国人が知っている日本語の語彙(ごい)である。

 彼の説明によると、日本語の「バカ」は本来、
 「分別がない」「ごく基本的な常識さえわきまえていない」
という意味で、漢字で書くと「馬鹿」となる。
 この「馬鹿」という語は、史記の故事による
 「指鹿為馬(鹿を指さして馬となす)」
に由来するとも言われている。
 中国ではもともと、
 「強権によって無理を押し通す」
という意味である。

 ただ、日本では「バカ」という言葉を聞くことはあまりない。
 どうしても我慢がならないというような場合以外は、気軽に口に出してはならない言葉だからである。
 もしも友人関係ならば、この言葉を発することで絶交を意味することにもつながる。
 知らない者同士ならば、この言葉に続いて、けんかや殴り合いが発生する可能性が高いという。

 日本文化は恥の文化であり、やや強い口調の言いまわしが、非常にきついニュアンスに捉えられる。
 かつて田中角栄が周恩来と会談した際に、戦中のことを指して
 「わが国が中国国民に対して多大なご迷惑をおかけした」
と発言し、周恩来は
 「これほどの大罪を、『迷惑をかけた(訳者注:中国では軽いお詫びの意味で使われる)』で済ませるとはどういうことか」
と激怒したという。
 しかし、日本語の感覚としては、この「迷惑」という言葉がすでに非常に大きな重みを持っており、深い遺憾の意を表しているのである。

 日本人は一般に、相手に不満を示す際に、「あなたって人は…」とだけ言って、その後を続けないことが多い。
 言われた側もこれを聞けば自分の間違いに気づき、後ろめたさを感じる。
 多くの場合、相手を罵る「バカ」などの言葉を使う必要がないのである。





【国家の品格=ゼロ】


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