2013年2月20日水曜日

財産のすべてを子供の教育に賭ける中国の親たち=教育費が大きな負担に

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●16日、米紙ニューヨーク・タイムズは「大学生の子供にすべてを注ぎこむ中国」と題した記事を掲載し、子供を大学に通わせることが中国農村部の家庭にとって大きな負担となっている現状を紹介した。写真は東北大学の新入生。


レコードチャイナ 配信日時:2013年2月19日 20時30分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=69534&type=0

財産のすべてを子供の教育に賭ける中国の親たち=教育費が農村家庭の大きな負担に―米紙

 2013年2月16日、米紙ニューヨーク・タイムズは
 「大学生の子供にすべてを注ぎこむ中国」
と題した記事を掲載した。
 子供を大学に通わせるための費用捻出が、中国の農村世帯に大きな負担となっている。
 18日付で環球時報が伝えた。

 呉葉兵(ウー・イエビン)さんは今日も炭鉱の息苦しい坑道で電動ドリルを振るう。
 娘の学費を捻出するため休日以外は休まず働き、1カ月500ドル(約4万7000円)の収入を得る。
 妻の曹薇萍(ツァオ・ウェイピン)さんも毎年5月から7月まで果樹園で働き、それ以外の期間もアルバイトに出ている。

 呉さん夫妻は長い間ひたすら倹約する生活を送ってきた。
 交通費やみやげ代を節約して休日出勤手当てを稼ぐため、春節(旧正月)は5年も里帰りしていない。
 こうして稼いだお金のほとんどを娘の教育費にあてている。

 苦労の甲斐あって娘は大学2年生になったが、まだ安心はできない。
 この10年で中国の大卒者の数は倍増し、大学を卒業したというだけで高収入の仕事が確保できる時代は過ぎ去ったからだ。

 最近、娘が「大学を退学して仕事を探す」と言い出した。
 年収の半分以上を占める大学の生活費も悩みの種だ。
 曹さんが「老後を見てもらわなきゃならないから学校は続けて」と言うと、娘は「そんなにプレッシャーをかけないで」と言う。

 中国の年間の大学費用は農村の世帯収入の約6-15カ月分に相当する。
 また、大学に進むまでの教育にも相当なお金がかかる。
 もし子供が大学を卒業したのに就職できなかったら、すべての財を子供の教育に注ぎ込んできた中国の親たちは退路を失うことになってしまう。

 教育コストが高止まりしている一方で中国の経済成長は鈍化し、大卒者の失業率が急増している。
 子供を大学に進ませた親が安心することができるかどうかは、中国が今後数年にわたり経済成長と政治・社会の安定を維持できるかが鍵となりそうだ。





【国家の品格=ゼロ】


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