2013年4月13日土曜日

子供の自立促す「集団登下校」の日本:安全が心配な「親が送り迎え」の中国




●10日、中国では最近、親が子どもの下校時間にあわせて車や自転車、三輪車などを運転し、早くから校門前で待つ現象が交通渋滞を招くとして、「中国式送迎」と呼ばれ問題視されている。写真は安徽省宣城市郎渓県の小学校で子供の下校を待つ保護者。


レコードチャイナ 配信日時:2013年4月13日 9時20分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=71275&type=0

子供の自立促す「集団登下校」の日本、安全が心配な「親が送り迎え」の中国―中国メディア

 2013年4月10日、中国では最近、親が子どもの下校時間にあわせて車や自転車、三輪車などを運転し、早くから校門前で待つ現象が交通渋滞を招くとして、「中国式送迎」と呼ばれ問題視されている。
 では、子どもの下校をめぐり、日中両国にはどのような違いがあるのか。
 人民網が伝えた。

 「中国式送迎」が保護者の関心を集めている背景には、子どもの安全や教育に対する懸念がある。
 交通ルールに従わないクルマが多いため、子どもが危険な目に遭ったり、悪いマナーを覚えたりするのを心配している。

 「中国式送迎」は社会に対する安心感が欠けていることの表れだ。
 「中国式送迎」をなくしたいのなら、生活習慣に矛先を向けるのではなく、社会の安心感を高め、子どもが安心して通学できる環境をつくる必要がある。

 日本を見てみよう。
 小学校校門では朝と午後の登下校時間に車が集まり、保護者であふれかえる光景はみられない。
 日本の子どもは小学1年生になると、保護者の送り迎えはなくなる。
 日本社会の治安は良く、送り迎えをしないのは子どもたちの自立の第一歩と保護者は考えている。
 小学校入学前、保護者は子どもに付き添い登下校の道を歩く。
 子どもに道順や路上での注意事項を覚えさせ、入学後、子どもは自分で登下校できるようになる。
 中国人なら
 「幼い子どもに万一のことがあったらどうするのか」
と感じるかもしれない。

 日本の小学校は人口密度に相応の校区があり、子どもたちは徒歩15~20分以内で登校できる付近の学校に入学できる。
 スクールバスがあり、毎日決まった場所で送り迎えする学校もあるが、ほとんどの小学生は徒歩で登下校する。
 教諭はひとつの地域内で子どもができるだけ集団登下校できるよう割り振り、高学年の児童が低学年といっしょに下校することもある。
 集団登下校には「登下校班」がある。
 地域ごとに区分けされ、高学年児童が班長に選ばれる。
 班長は全員が無事に帰宅できるよう責任を持つ。
 たかが班長と見くびってはいけない。
 責任は重いのだ。

 不意の事態を防ぐため、警察・学校・保護者は協力し、登下校に関する決まりを設けている。
 「登下校班」の子どもたちの保護者は毎日メールで子どもと登校・帰宅時間などを連絡し、問題があればお互いに知らせる。
 学校には保護者の両親が出張で不在の子どもの登下校を見守る教諭もいる。
 路上の警官は小学生に出逢うと子どもたちに必要な手助けを行い、自宅までつきそうこともある。

 日本の小学生は皆おそろいのカバンや帽子を身に付けており、小学生だとすぐにわかる。
 子どもたちが道路を横断したいときドライバーは必ず車を止め、子どもたちを優先する。
 小学生が電車、バスに乗っているのを見掛けた際は、大人たちは乗り越さないように気を配る。

 2010年にはGPS機能のついた子ども用携帯電話も日本で開発された。
 3、4個のボタンだけがついたシンプルな携帯電話で、ボタンを押すだけで保護者や担任教諭に直接ダイヤルできるほか、110番も可能だ。
 子どもたちは毎日首にかけ、子どもが時間通りに帰宅しない場合、保護者、担任は自分の携帯電話で子どもの現在地を確かめることができる。

(提供/人民網日本語版・翻訳/HT・編集/内山)




サーチナニュース 2013/04/20(土) 09:24
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2013&d=0420&f=national_0420_001.shtml

【中国ブログ】賄賂を受け取らない日本人…初の家庭訪問で思案

  幼稚園児の子どもがいるという中国人女性の豆腐滓(ハンドルネーム)さんは、幼稚園の先生による初めての家庭訪問に戸惑いをみせながらも、先生を迎えるにあたって行った周到な準備をブログで紹介した。

  幼稚園の新学期が始まって早々に「家庭訪問」のお知らせを受け取ったという筆者。
 中国にはそうした習慣がないために相当驚いたらしいが、さらに驚いたのは「親と先生が玄関で10分ほど話し合う」という取り決め。
 中国では客を玄関で話すだけで帰らせるなど考えられないことだからだ。
 日本と中国の先生と生徒の関係にまつわる違いについて、筆者はブログに綴っている。

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  筆者はそもそも「家庭訪問」という行事の意味が分からかったという。
 先生に贈り物を手渡して自分の子どもに対する待遇を良くしてもらうためか、それとも先生が家の経済状況などをこっそり観察し、教育方針を決定するためなのかと、いろいろ悩んだようだ。

  結局、筆者の夫が園長に連絡し、
 「贈り物は一切受け取らないこと、玄関で話すのは先生と父兄双方の負担を軽減するため」
と説明を受けたようだが、やはり中国人としては玄関での立ち話だけで帰らせるなんてできないということになったらしい。

  ついに先生が筆者の自宅へ。
 初めての家庭訪問ということで、筆者も緊張していたらしいが、まずは先生に中国の習慣を説明し、家の中へと上がってもらったという。
 先生も快く理解してくれたようで、40分ほど話すことができ、最後に贈り物を手渡すと先生はとても喜んで受け取ってくれたという。

  家庭訪問の翌日、子どもが持ち帰った連絡ノートには筆者から受けたもてなしに対する感謝の言葉が記されていたらしい。
 また贈り物は
 「園長先生に確認し、頂いても良いと判断されたため大切に使わせていただきます」
と記されていたという。

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  筆者は自分の準備が報われたことを喜ぶとともに、先生が贈り物についても園長に報告していることに感心したようで、日本人は賄賂(わいろ)を受け取らないため、秩序ある社会が存在していると改めて感動したそうだ。

  中国には基本的に家庭訪問という行事が存在せず、ほかにも日本と違うのは中国には毎年9月10日に教師への感謝と尊敬を表す「教師節(教師の日)」があるという点だ。

  「教師節」には子を持つ親が教師に贈り物をする風習があり、贈り物の高額化が進んでいるほか、個別に金銭や物を要求する教師や、職権を利用して賄賂を求める教師などもいるという。






【国家の品格=ゼロ】


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