2013年4月18日木曜日

『少年の中国』から「白髪の中国」へ:初ピーク迎えた中国の高齢者人口増


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レコードチャイナ 配信日時:2013年4月18日 15時8分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=71441&type=0

「白髪の中国」へ、初ピーク迎えた中国の高齢者人口増=問題山積み―中国専門家

 2013年4月16日、中国全国老齢工作委員会弁公室の朱勇(ジュウ・ヨン)副主任は、国家機関の老幹部科学健康協力センターが主催した「全国老年(高齢者)産業ハイエンドフォーラム」において、
 「2013年、中国の高齢者人口は2億の大台を突破して2億200万人に達し、総人口の14.8%を占めるまでとなった。
 1950年代の『ベビーブーム』に生まれた人々がいま、最初の高齢者人口増のピークを形成している」
と紹介した。人民日報が報じた。

 中国人民大学社会・人口学院の専門家は、
 「『少年の中国』から『白髪の中国』へと、
 中国は、欧米諸国が数十年さらには100年以上かけて歩んでいる『高齢化』への道のりを、わずか20年という短期間で突っ走っている。
 1990年代末に始まった中国の高齢化は、21世紀を貫いて進み続けるだろう」
と指摘した。
 現在、高齢者人口は年平均800万人ずつ増加しており、2050年には4億3000万人に達する見通し。
 その時には、中国では3人に1人が60歳以上の高齢者となる計算だ。

 「足早に進む」高齢化によって、中国は次のような各種問題に直面している。

(1).年齢別人口構成が目覚ましく変化し、労働力人口が次第に減少傾向にある。
 2011年、中国の生産年齢人口(15~64歳)はマイナス成長に転じ、2013年には9億3600万人にまで減少、労働力の需給構造に変化が生じた。

(2).「空の巣老人(1人暮らしまたは夫婦だけの高齢者世帯)」が急増している。
 このほど発表された「中国高齢者事業発展報告(2013年)」によると、中国の「空きの巣老人」は、高齢者総人口の50%近くを占め、2013年には1億人を突破する見込み。
 農村部の「空の巣老人」は膨大な数に上る。
 子供がいない、あるいは子供に先立たれた高齢者が増え始め、彼らの多くが、孤独・苦悶・うっぷんを抱えて暮らしており、生きる気力を失っているケースもあり、メンタル問題はかなり深刻だ。

(3).さらなる高齢化のすう勢が顕著になっている。
 80歳以上の高齢者は年間100万人のスピードで増えており、2013年には2300万人に達する見通し。
 2012年に3600万人だった失能老人(身の回りのことが自分でできない高齢者)は、2013年には3750万人に達する予想。

 中国社会科学院人口・労働経済研究所の専門家は、「十二五(第12次五カ年計画:2011年~2015年)」期間中に中国が直面している重大問題は、「未富先老(豊かになる前に老いてしまう)」だと指摘している。

 「人口は国家の運命を左右する」という格言がある。
 高齢化が加速するいま、「豊かになる前に老いてしまう」中国は、大きな試練と圧力に直面している。
☆.「ポジティブな高齢化」
☆.「健康的な高齢化」を実現する制度やサービス体制の整備を加速しなければ、人口構造の高齢化が速やかに進むことで、今後の経済社会発展のためのエネルギーが「枯渇」
してしまう恐れがある。

(提供/人民網日本語版・翻訳/KM・編集/内山)





【国家の品格=ゼロ】


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